内科及び小児科研修時に、研修医が実際に患者さんを受け持ち”鑑別診断を上げて治療方針を立てて、また回復して退院した後の生活はできるのか…といった部分の判断も合わせてトータルプロデュース”する。これが主治医制です。研修医の担当患者1名につき必ず指導医（または上級医）が付くので安心してください。研修医が対応できない場合のバックアップも万全です。
最初は少し大変ですが、仕事をしている感覚は唯一無二！医師としての総合力を付けながら主体的に取り組めるので非常にやりがいがあります。

2019年度は632台の救急車搬入と他の基幹型と比べ決して多くはありませんが、当直以外にもプログラムで36週を必修としている内科研修において、日常的に救急搬入患者（内科症例）の診療に携わることで経験を養います。当直時と同様に段階を踏んで救急対応を研修医が行うほか、そのまま入院症例として担当することが可能です。
また救急科研修では８週の福島県立医大（３次救急）の必修としております。

1年目5月の内科研修から一般外来研修を始めます。そのほかでは小児科、地域医療研修時に2年間で4週以上に相当する分を行います。

外来研修は必修化以前より取り組んでおり、指導医にすぐにコンサルトできる環境で研修を行うことにこだわっています。指導医に承認とフィードバックを受けながらやりますのでご安心ください。

差額室料（差額ベッド代）とは、医療保険制度適用の範囲外で患者さんに請求される病室の費用のことをいいます。
保険適用外ですので全額自己負担となり、厚生労働省によると差額ベッド代の1日平均は6,188円とのことです。何日も入院しなければならない患者さんからするとこの差額ベッド代って本当に苦しいですよね。

地域住民により”誰でも安心してかかれる病院”を目指してつくられた設立主旨にこだわり、当院ではお金のあるなしに関わらず医療を提供するために、この差額ベッド代をいただきません。また生計を立てるのが困難な方などに無料または低額な料金により診療する「無料低額診療事業」を行っています。

わたり病院は民医連に加盟する病院です。正式名称を全日本民主医療機関連合会といいます。全国すべての都道府県に民医連の事業所があり、その数は1700カ所を超えています。2015年8月現在病院数は141、診療所数は586、62,000人の職員と318万人の組合員・友の会の方々がいます。

全日本民医連は1953年に結成されました。当時多くの国民が医者にかかるのは死亡診断書を書いてもらう時だけという時代。そんな情勢の中で誰でも医療を提供したいと思う医療者と、いつでも安心して受診できる医療機関が欲しいと望む地域の人々が集まって、民医連が作られました。

無差別平等の医療を目指す民医連は、入院時の差額ベッド代はいただきません。
民医連は医療・福祉や社会保障制度を改善していく運動も行っていますが、特定の政党や政治団体とは関係はなく、民医連として特定政党の支持を強制することも一切ありません。

「医療生活協同組合」の略称で、一人一人が病院の元手となる出資金を出し合い、かつ利用することを運営の仕組みとした生協組織です。購買生協のコープマートがしっくりくるでしょうか。
出資をしている方は「組合員」として、病院利用だけでなく健康増進活動に主体的に取り組んだり、生活をより明るく楽しくするためのコミュニティ活動や助け合い活動を行っています。

私たちの病院は医療要求が切実だった時代に一人50円の出資から始まりました。2020年3月現在、福島医療生活協同組合の組合員数はおよそ28,000人、出資金額はおよそ8億5千万円です。

地域住民の医療への要求は何でしょう？病院や医師への期待はどんなことでしょう？それを知ることで私たち医療従事者にどのような行動変容をもたらすでしょう？

直感めいた共感を感じたあなた、是非病院見学にいらしてください！